ついに終わる・・・何が?

いやあ、ついに出ましたよ、Guns N' Rosesの新譜『チャイニーズ・デモクラシー』!
http://www.barks.jp/news/?id=1000044344

もはや誰も出してくれとは言ってないのに!、こんなに笑える〈祭り〉はそんなには無いのであって、とにかく今の世の中、こういう事をブログで書いたりするのが、どうやら最も面白いことなんでしょう。とにかく笑える事件だ。

まず第一に、「ガンズ」って跡形も無いじゃん、デブってヒッキーになったアクセルだけじゃん、って基本の話し。
次に、制作期間14年って、「ほとんどの時間、創ってないだろう」って話し、権利関係でゴタゴタしただけじゃん。
それから、「中国の民主主義」って何や!、意味不明・文脈なし!、天安門事件?そんなのいつのことよ、今や「息も絶え絶えのアメリカ vs オリンピックな中国」って図式じゃん。

まあ、14年というタイムラグは、社会変化・時代変化を人に感じさせるのに十分な月日だ。

そもそもガンズというバンド自体が、「ポストロックの音楽シーン」に突然と古典的ロックンロールスタイルを復古させることで登場し、圧倒的な存在感とセールス実績を獲得したバンドだった。もともとはLAメタルの流れを汲むバンドだが、それもデビュー作くらいの話しで、すぐに「アメリカン・ハードロック」とでもいうようなアメリカ的国民バンドになっていった。それは、『ユーズ・ユア・イリュージョン』のアルバムやライブなどを見れば分かるように、ロックというより、音楽というより、エンターテイメント大大会という趣きだ。ボブ・ディラン、ポール・マッカトニー、ストーンズのカバーは、今も【You Tube】で見れば楽しさ溢れるエンターテイメントだ。何せ、スラッシュによる「ゴッドファーザーのテーマ」のソロなど、というものすらあったくらいだ。要は、もはや「古典的でしかなかったロック」というスタイルを、エンターテイメント空間として拡大させて、大きな支持を得た。それは時代の徒花だったのは言うまでもなく、すぐにニルバーナのような「暗く不景気なバンド」が出てきて若い層の支持を集めたし、音楽的にはオルタナティブロックが「他の選択肢を提示する」動きを活性化した。ガンズはロックの終わりを象徴するバンドだった、そして今、その「ガンズ神話」が終わろうとしている、まさに「バンド活動の実態」はなく、無意味な新譜制作告知を14年間続けながら、その神話を垂れ流し続けたプロセスが終了するのだから。

「ロックの終わり」がやっと終わった



PS しかし、流石はアメリカ、〈祭り〉を知っている、と言えるようなところも発見できた、
  それは企業のマーケティングにおいて。
  こういうのこそ最良の企業コミュニケーションです。http://www.barks.jp/news/?id=1000044357